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ご相談事例

夫婦のスレ違いはこんな日常会話から

平和そうな日常の会話より 

  妻:「犬の散歩行ってきたら?」
  夫:「いい、行かない。」

 

 一見すると、ちょっと素っ気ない感じはするものの、スレ違ってるの?という会話です。それぞれの心情は次のとおり。

 

  妻=コロナで在宅勤務になり運動量が少なくなっている夫のからだのことを考えて運動を勧めたのに、断られた。

→家族の状況を総合的に判断して提案したのに、その気持ちを夫から拒絶されたように感じる。

   
  

  夫=膝が痛いので、散歩はちょっと無理。

→理由を言おうが言うまいが散歩に行かない(行けない)事実に変わりはないため、妻にわざわざ言わなかった。妻の気遣いを断ったつもりはない。

 

 
 このように、女性は気持ち=過程を、男性は事実=結果を重視することから、会話にスレ違いが生じるのではないでしょうか。

 女性は、どうしてそういうことになったのかを気にします。状況や気持ちが理解できなければ、共感できないからです。女性は「共感」をとても大事にするあまり、つい問い詰めたり責めるような口調になりがちです。

 男性は、結果が変わらないからと説明をしません。「男は言い訳をしない」というのは、コレです。女性が問い詰めても黙り込んでしまいます。面倒だからというのも大いにあるでしょう。

 男女の基本的な考え方が違うことをお互いに理解しておけば、ささいな気持ちのスレ違いをため込んだ挙句の不仲や離婚を避けられる可能性が高くなるはずです。

 

違いを理解した上での会話例
  妻:「最近在宅勤務で歩いてないでしょ。犬の散歩行って、体を動かしてきた方が健康に良いんじゃない?」
  夫:「ちょっと前に膝がパキッととなって痛むから、散歩は無理だなぁ。もう少し良くなったら行くよ。」
  妻:「膝が痛いの? 大変だね。じゃあ私が散歩行ってくる。病院で診てもらわなくて大丈夫?」
  夫:「とりあえず様子みる。ありがとう。散歩の代わりに軽くストレッチでもしておくよ。」

 

 会話が長くなりましたね。会話が多い夫婦は仲が良い、ではなく、会話が多いからこそ仲良くいられる、なのです。

 子供に関する事務報告しかしていない夫婦、妻の話をうるさがって聞き流し相づちしか返していない夫、夫を責めるような口調になって話している妻、など、心当たりのある方はこれから修正していきましょう。